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良心で成立しないルールって心が病むなと思った話

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まとめ

ルールは守らねばならないものが前提だが、守っていても誰かが損をするものが結構ある(投資系の金のやり取りとか)。
結局、良心で成立しないルールって心が病む。
もうちょい言えば、ルールの質は良心をどれぐらい介入させるかで決まる。

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債券を例にする

今回の話をするために、債券を例にします。

投資ブームな昨今ですが、皆さんは債券をご存じの方は多いと思います。私は知りませんでした。

債券は、国や企業などが、投資家からお金を集める際に発行する有価証券です。広く一般の投資家からまとまった資金を調達することを目的する点は株式と同じですが、あらかじめ利率や期限日(償還日)などが決められて発行されている点が異なります。

債券のお金を返す期限日(償還日)は満期といい、償還日まで保有すれば投資家に額面金額が返済されます。満期までの間は、決められた条件の利子を定期的に支払われます。償還日まで保有すれば額面金額に加えて利子が得られるため、株式に比べて安全性の高い商品と言えます。さらに流通市場に買い手がいれば、市場価格で途中換金が可能です。

株式、債券について知りたい!, 一般社団法人 全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-g/3825/

債券は転売できます。

債券と借用証書と異なる点は、債券は転売可能(流動性がある)だということです。

外国債券の基礎知識, 東海東京証券株式会社
https://www.tokaitokyo.co.jp/kantan/products/foreignbond/knowledge.html

でも、債券が売られる背景って色々ありまして。
今回はその背景を絡めてのお話です。

確かにルールに従って売買しているが

例えば利回りが10%の債券!と銘打って売られているとしましょうか。

お、いいね!債券は償還まで持てば元本保証!!かつ未来しか見えない。

ただ、なんで利回りの10%の債券を手放すのか、そんなおいしいものならば、本人がずっと持っていればいいのではないか。

怪しむ人は怪しみます。
怪しむ人は調べます。
国内だけでなく、海外のメディアを見て「なんか今持ってる債券の信頼性、このまま持ってても危うくないか?」といった具合に判断をしたのであればよいでしょうか。
その人の債券は買いません。

しかし、怪しまない人は怪しみません。
そして、疑うことなくその債権を買います。

以上のことから、債券を転売しだし、実際に利回り10%の債券に魅力を感じた人に転売をできたとしましょう。

どちらにせよ、取引は成立しており、それは紛れもなくルールにもとづいた売買です。

ここからです。

「騙された」と言えない(ルール通りなのだから)

債券を手に入れた人は今後どうなるのでしょうか。
正確な未来誰にもわからないのです。

ただ、万が一債券の信頼性が落ち、債券を扱う国の貨幣の価値が自国の通貨の値として暴落したとしましょう。
そして、国の通貨として価値がなくなってしまったとしましょう。

さて、悪いのは誰でしょうか。
利回り10%をうたって債券を販売した側でしょうか。
それとも、債券を購入した側でしょうか。
誰でもありません。
売買においてルールは守られたのですから。

しかし、損を喰らった人はいるわけです。
ここからは、なんでそんなことが起こってしまったのか、考えてみます。

何が足りなかったのか:良心

もともと債権を持っていた人が他人を巻き込まず売ってしまえばよかった世界線も考えられます。
もともと債券を持っていた人は、その選択はしなかった。

より利益を稼ぐことを優先したことが可能性として一番高いものとして考えられます。

その時、もともと債券を持っていた人は、他人が元本割れをする可能性があることを強く感じたはずです。
例えで話はしましたが、ましてや利回り10%の債券であれば、なおさらです。

では、もともと債券を持っていた人は、他人の人生のこと(債券を買ってくれた人が元本割れを起こし、金銭的に救済されないこと)を考慮した上での行為だったのでしょうか。
答えはNOでしょう。

元本割れのリスクを背負わせること承知であったはずです。
もともと債券を持っていた人は「今よりももっと利益をとりたい」方を優先させたわけです。
そのために「利回り10%だよ!超お得な債券だよ!!早い者勝ち!!!」とまくし立ててしまっていいわけです。

ただ、これって自分の損を他の誰かに投影する行為、スケープゴートそのものなんじゃないかと。

かくして売買におけるルールは守られました。
それは、まさに債券を買った側に債券を持っていた人の損が完全に投影されたことを示すものです。

一方、債券の背景を知って損を喰った側(債権を転売で購入した側)は予想されるリスクが現実になったときに「だまされた!」と思うかもしれません。
しかし、相手を責めることもできず、ひたすらに唇をかみしめるしかないわけです。

なぜなら、売買におけるルールは守っているからです。

逆に、こういわれてしまうでしょう。

「なぜ、利回り10%の債券が出回っていることを怪しめなかったの?普通そんな高利回り、ないよ?」
「売買時にルールは守られているよね?じゃあ文句言えないよね?そもそも投資は自己責任という大前提があるよね?」

投資界隈では当たり前であるわけですが、そういったことが言えてしまうこと自体が、恐ろしいもんだなと。
そういったことが言えてしまうことが、良心の欠如しちゃってるシステムだなと。

今回は債券で話をしましたが、それ以外の良心が欠如しちゃってもオフィシャルで動いちゃうルールはたくさんありますね。
何がとは言いませんが。言えませんが。

金に関係することは多いと思います。

以上のことから、良心で成立しないルールって心が病むな、と思いました。
もうちょい言えば、ルールの質は良心をどれぐらい介入させるかで決まるものなんだな、と思いました。

変更履歴

2024/2/26

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