高性能住宅?今までの家と何が違うの?
最低限、何を見ればいいの?
に、お答えします。
以下の内容を元にまとめています。
・ハウスメーカーの営業さんから聞いた内容
・参考書、参考HP様から知った内容
・実際に私が宿泊体験で経験した内容
その他の情報はこちらからどうぞ!
お家:営業さんの相性の話・家族が欲しい内容のまとめ方(マインドマップ)
土地:土地の境界編・土地の周り編・地中編・たった1つの心得編
- 更新情報
説明動画作成しました。
私の宿泊体験などの体験を聞くことができます。
マイホームの購入は、人生で一番高い買い物になる方が、ほとんどだと思います。
そのためテンション高めで話しています(笑)
パラメータの値と自身の感覚を結び付けること、それぞれのパラメータのバランスが大事であることを、重点的に話しています。
活用頂き、マイホーム検討の手助けになればうれしいです。
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目次です
この記事のメリット
以下の対象者が、高性能住宅で最低限おさえるべき項目を把握することができます。
- 高性能住宅を知らない方
- 高性能住宅で最低限おさえる内容(パラメータ)を知りたい方
- パラメータの使い方が分からない方(宿泊体験と絡めましょう!)
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私も高性能住宅についてよくわかっていませんでした
私もマイホームを検討している時に、高性能住宅という言葉に出会いました。
もちろん、なんじゃそりゃ?です。
今回は高性能住宅についてのお話しと、家の断熱性(暑い・寒い)・家のスキマのパラメータ(指標)についてまとめています。
パラメータは本当に言いたいところ以外は数字をつかっていません。
数字と自分の感覚を紐づけないと意味がないためです。
(C値は今回のパラメータの中で大事だと思ったため、使いました)
高性能住宅って何?
ざっくり言えば、断熱性や耐久性がちゃんと規定した値を満足する良い家のことです。
規定した値をクリアしている一定の品質を担保している家になります。
俗にいう快適で良い家ってやつです(夏涼しい・冬暖かい)。
高性能住宅はもっと詳しく言うと以下の通りです(興味のある方だけ読んで頂ければ…)。
国土交通省が「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」を平成21年6月4日に施行して以降、
従来の「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型の社会への転換を目的として、長期にわたり住み続けられるための措置が講じられた優良な住宅
国土交通省長期優良住宅のページ より
です。
いやあ仕方がないにしろ住宅より前の修飾語が長いこと長いこと笑
良い家とは-考え方が増えました-
高性能住宅は最近になって(私はオッサンなので約10年前も最近です)登場した言葉です。
展示場に行けば各ハウスメーカーがこぞって高性能住宅をアピールしています。
今までは良い家の定義が曖昧でした。
しいて言えば大きな庭があって玄関がドーンと構えてある。
家に入れば広い玄関と大きな狸の置物がある家は豪邸だ、
ってところでしょうか。
あながち間違いではないと思います。
見た印象・雰囲気の演出を最優先させたところですかね。
ところが今では良い家を定義する考え方に別のアプローチがでてきました。
印象や雰囲気以外に家の良さを数字で表すようになりました。
家の性能を科学する時代になったんですね。
今では私も色々な参考書やらハウスメーカーの説明を聞いたりやら色々なサイトを見たりしているので、家やら土地やらで気を付けなければいけないことが大体把握できていますがそろそろマイハウスを考えよう!と、当時は動き始めたとき、
なんじゃそりゃ??
と、目から鱗でした。
家の暑さ・寒さを決めるパラメータ(指標)
その中でもしょっちゅう出てくるパラメータがあります。
Q値・UA値・C値です。
Q値・UA値は家から逃げる熱の逃げにくさを表しています。
C値は家全体のすきまを表しています。
人が住む上で暑い・寒いといった指標は、
Q値またはUA値のどちらかとC値で決まります。
以降、専門用語の説明になるため参考にさせて頂いた Esaku注文住宅ラボー建築士と学ぶ失敗・後悔しない家づくり 様 の内容を引用させて頂きました(そのまま引用した内容はルールに則って引用文章の後に都度HP様のリンクを貼らせて頂きます)。
熱の逃げにくさ(Q値・UA値)
家から逃げる熱の量を表す数値はQ値・UA値の2種類で表します。
Q値は熱損失係数といいます。
建物の「外壁」や「屋根(天井)」「床」などの各部位から逃げる熱量(熱損失量)を延べ床面積で割ったもの
IEsaku注文住宅ラボー建築士と学ぶ失敗・後悔しない家づくり 様
トータルの逃げる熱量という解釈でOKです。
Q値は小さければ家から逃げる熱量が小さいので断熱性能が良いということになります。
UA値は外皮平均熱貫流率といいます。
建物の「外壁」や「屋根(天井)」「床」などの各部位から逃げる熱量(熱損失量)を外皮面積(外壁・屋根(天井)・床の面積の合計)で割ったもの
IEsaku注文住宅ラボー建築士と学ぶ失敗・後悔しない家づくり 様
要は家の最も外側(床も含める)から逃げる熱のことをいいます。
Q値・UA値ともに値が低ければ冷房費と暖房費が安くなるということを意味します。
いきなり冷房費が出てきましたが冬は熱が逃げにくいことを夏は熱が入りにくいという事を意味します。
温度は高いところ→低いところに移るためです。
Q値とUA値の違い-熱の逃げにくさの考え方-
Q値とUA値は熱の逃げと言う観点で同じですが2つ違いがあります。
1つ目は換気を含めているか、いないかです。
Q値は換気を含めています。
UA値は換気を含めていません。
大抵、家は換気をするので実際の条件から発想を進めたい場合はQ値で考えると良いでしょう。
(ただし、Q値は注意点があります、次の2つ目の違いを参照ください)
2つ目は家の延床面積の影響です。
熱損失量を延べ床面積で割るため、同じ延べ床面積であれば、熱損失量の少ない、「単純な形状の建物」や「外壁・屋根(天井)の小さな建物」の方がQ値は小さくなります。
IEsaku注文住宅ラボー建築士と学ぶ失敗・後悔しない家づくり 様
Q値はシンプル・コンパクトな家だと値を小さくできてしまいます。
Q値は計算で決めてしまうため悪くいってしまえばハウスメーカー側で値を小さくできてしまいます。
展示場に行った時はハウスメーカーの営業さんにQ値の計算条件を聞くことがよいでしょう。
一方UA値は延床面積の影響をうけません。
そのためハウスメーカーごとの比較をカタログのレベルで行う場合はUA値を使うとよいでしょう。
ちなみに同じ延床べ面積であれば、Q値・UA値は熱を通しにくい材料を使えば下げることができます。
家のスキマ(C値)
C値は相当隙間面積と言います。
家全体の隙間を床1m2当たりのスキマで示しています。
C値は大工さんの腕に左右されます。
つまり、人の技能がC値を小さくする要素になります。
そのため、スキマを無くすノウハウを培ってきた大工さんだとC値は低いです。
家を建てるときはC値について熟知している大工さん(ハウスメーカー)と巡り合う必要があります。
C値は0.5cm2のレベルになると、冬にエアコン1台でも家全体が温まります。
また、エアコンを切って長時間(4時間以上)たっても足元が多少冷える程度です。
(お宅訪問の時に経験しました)
実際はQ値 or UA値とC値のバランスが大事
パラメータについて注意事項があります。
Q値またはUA値とC値はバランスが大事ということです。
Q値(UA値)が高くてもC値が高ければQ値(UA値)の効果はありません。
冬に体の前のチャック全開のダウンベストをきて外にでるイメージをして頂ければ大体わかると思います。
ダウンベストを羽織っても(Q値は高い)。
前のチャックが全開だったら(C値も高い)。
結果的に寒い思いをします。
そのため断熱性を評価するときはQ値(UA値)とC値のトータルバランスで考えないといけません。
Q値またはUA値とC値はバランスが大事です(結局最後はこれ)。
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実際に宿泊体験に行ってみよう
ここまで来れば、あとは百聞は一見にしかずになります。
実際に宿泊体験に行ってみましょう。
Q値、UA値とC値を知っているだけでも宿泊体験の価値が高まります。
大事なことはハウスメーカーが公表している数字と自分の感覚を紐づけてみることです。
夏または冬に行くと効果がより実感できるでしょう。
ただ、残念なことに宿泊体験はいきなり行けるものではありません。
にこぎつけるまでが大変です。
ハウスメーカーの完成見学会に参加した後などの提示された条件を満たす必要があります。
(応募フォームがあっても、注意書きに"ご来場いただきお打ち合わせ頂いたあとで宿泊となります"、と言った表記があることが多いです)
補足①-色々なパラメータを見てみよう-
今回は高性能住宅の定義とどれくらい夏暑い・冬寒いなのかを数値で示すQ値・UA値・C値を紹介しました。
ほかにも耐震性能、防音や化学物質といったパラメータもありますが最低要件はQ値・UA値・C値でよいと思います。
あえて言うならば3.11以降地震について関心がさらに高まってきているため、耐震性能についてピックアップします。
耐震性能値は実際の地震に近い状態で耐震実験をしているかが大事になります。
耐震値(○○ガロン)だけではどのような揺れ方で実験をしたか判断できないためです。
そういった意味では数字と感覚が紐づきません。
一度、測定をしているハウスメーカーの場合、条件を営業さんに聞いてみるとよいでしょう。
また、今回のようなパラメータを公表するハウスメーカーは基本的に大手が多いです。
一方、大手じゃなくても高性能住宅を取り扱っているハウスメーカーもあります。
それはまた別の記事にしようと思います。
補足②-パラメータで家の全てを判断しない-
今回のようなパラメータは、家の良さを全て表しているわけではありません。
家の良さはQ値またはUA値とC値だけでは決まりません。
内装の雰囲気や間取りの好みもあるでしょうし、ハウスメーカーの営業さんの相性もあります。
あくまでも、ハウスメーカーの選定段階の手段として活用して頂ければ有用なものになるでしょう。
まとめ
高性能住宅:断熱性や耐久性がちゃんと規定した値を満足する良い家のこと。
高性能住宅の暑い・寒いに関係するパラメータ(指標)は以下の通り。
結論:Q値またはUA値とC値はバランスが大事 。
Q値:熱損失係数
・換気を含めた家から逃げる熱量のこと
・計算で決められるためハウスメーカー側で、
値を小さくできる(注意点です!)
UA値:外皮平均熱貫流率
・換気を含めない家の最も外側(床も含める)から逃げる熱のこと
・UA値は延床面積の影響をうけないため、
ハウスメーカーごとの比較をカタログのレベルで行う場合に適している
C値:相当隙間面積
・家全体の床1m2あたりのスキマのこと
・C値は大工さんの腕に左右される
家を建てるときは、
C値について熟知している大工さん(ハウスメーカー)と巡り合う必要がある
マイホームの参考になればうれしいです。
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