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【経験談】製造系大企業は独創的なコンテンツを生み出す力があるか【ほぼない】

タイトル画像(大企業_コンテンツ) 会社
この記事は約9分で読めます。
2021/9/12
・変更履歴追加(この項目です)
・記事最後の広告変更
・まえおき表現を一部変更
・項「一般的によく言われる要因(表向き)」の内容を修正。
・項「従業員は無気力になってしまったため」の内容を修正。

カワッターです。

題名の通りですが、今の製造系大企業に独創的なコンテンツを生み出す力はあるかと言う内容です。

今回は前職の嫌な思い出を思い出しながら作成しました。
そのため、言葉が雑なところがありますがご容赦頂けると幸いです。

プロフィールでお話ししていますが、私は製造系大企業(従業員1000人以上)→中小企業(従業員200~300人)に転職しています。

ちなみにこの記事を書いている時点では製造系大企業のフロアで大企業の業務をしており、メインはものづくり系(生産技術)、かたわらでIT系の業務を行っています。

そのため私は実質2社の製造系大企業(電機業界→鉄鋼)を経験しています。
業界が違うため「大企業」という観点で参考になるところはあると感じています。

結論

製造系大企業は独創的なコンテンツはおろかそもそもコンテンツを作り出す力すらありません。

それでも大企業が現在も業界のトップに立てるのは、過去の先人が残し、積み上げた顧客の信頼にあやかっているだけだからです。

従業員を10000人以上を抱える製造系大企業が、独創性のあるコンテンツを出す期間はとても長いです。
数年に1度ならまだしも、5年に一度で早いくらいになってきています。
ベンチャーを筆頭とした中小企業の方が圧倒的に早いスピードです。

なぜ製造系大企業は独創的なコンテンツを生みだせないのか

なぜなのでしょうか。
2つです。

一般的によく言われる要因(表向き)

良く言われる話からします。

大企業は総合的に管理したるので組織が大規模化しやすく、組織的にもフットワークが非常に重いものがあります。

しかしそんなものは表向きの話です。
実際は違います。

大事な項目を話していないと私はいつも思っていました。
真因ではないといつも思っていました。
正直憤りさえ思っていました。

仕事内容は第一志望・福利厚生は最強クラスでしたが、自分のものづくりエンジニアとしてのスキル面における市場価値は全く成長しませんでした。
要はお金が良いだけです。
(それが大企業の最大の強みです)

【2020/11/6 補足】
いま振り返ってみても、福利厚生は食堂~任意保険まで最強クラスだったと思います。

考えられる真因(深堀すると)

2つあります。

従業員は無気力になってしまったため

製造系大企業にコンテンツを作り出せない理由。
従業員が皆無気力になってしまっているからです。

無気力は考えることをやめる状態です。
いってみれば脳死の状態です。

こうなってしまうのは、大企業は組織のあり方やルールの運用が現状にあわなさ過ぎて矛盾だらけだからです。

人は矛盾を感じる環境に居続けると無気力になってしまうものです。
考えを押さえつけられるどころか、押しつぶさます。

そういった状況が続けば、どれだけ情熱をもった優秀な社員でも「上には逆らわない」という意識をもつようになり、次第に意見ひとついうのにも神経をすり減らすようになります。

ここまでくると、優秀な社員が指示まち人間へとなってしまうのです。

以上の抑圧された環境が蔓延するとどうなるか。

最終的に、社員はみな組織の駒へとなり下がってしまいます。

具体例です。

大企業は社長が新しいことに挑戦だ、ブルーオーシャンだ、と大手を振って皆を動かそうとします。

表向きは自由にアイディアを出していい、そんな指示を出します。

そりゃ一番初めは従業員がやる気になってアイディアを出します。

しかし実際は会議はどんな光景でしょうか。

大企業を経験されている方は、思い出したくもないくらい鮮明に浮かぶはずです。

自由な案出しの場でさえ、自由な案出しの場でさえこんな感じです。

コストが高すぎる。 ←自由なアイディアは?
これがお客のニーズを満足するのか。 ←自由なアイディアは??
夢物語を語るな。 ←自由なアイディアは!!??
お前、責任とれるのか。 ←じゆうな案出しとは…

立ち直れないくらい袋叩きにあいます。

気がつけば自由な案出しの場でさえも、自由ではありません。
しかも、本質的ではない批判まで受けるになります。
気がつけば、プロジェクトが走りはじめたころのワクワクなど既になくなっています。

組織に属するいち兵隊の立場としては、どれだけ自由で独創的なアイディアも組織的な承認が得られなければ成す術がありません。

すると従業員は、段々と最終的にコスト・手段共にコントロールできるところが何もないことに気づきます。

上記の例で例えるなら、ペッドボトルロケットで何としてでも月へ飛べ、と指示をうけているようなものです。

最早いじめです。

ほんとうにこんな状況ってあるの!?と思う方もいると思います。

あります、普通に。

従業員ははじめの段階だとダブルバインド・トリプルバインドだ!と考えることができ、反発します。
しかし、いずれは組織の巨大さに屈服し、個人ではどうにもならない、と判断するようになります。

このような矛盾の状況が1年もたてば人間は考えるのをやめます。

従うだけの人間になるのです。

考えて苦しむよりも、人のいいなりになって従うほうが楽だからです。

恐ろしく疲弊しきった業務環境のため

「電通過労死から4年」(引用:AERA dot. より)が過ぎた今でも、大企業の本質的な業務体制はどこも変わっていません。
(2020/4/29:申し訳ありません、リンク先を誤りWikipediaにしておりました。修正しました。)

そりゃそうです。

大企業は雑務と言える業務が中小と比べて、びっくりするぐらい膨大なうえに業務の機械化のキの字すらできていないのが実態(※)ですので、毎日6時間残業しても回らない世界です。
※機械化といっても、Ctrl+C,Ctrl+Vレベルも知らないベテラン多し。

残業については労働組合も表向き、やれ残業時間減らせだの業務効率化しろだの会社に言っています。

しかし実際、会社側・労働組合側は両方ともこう考えています。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

業務効率化しろって言ったけど、外注しても大企業の複雑な社内ルールに対応したシステムを作れる業者はいない。

グループ会社(※)も結局現場の実務を知らないから決定的なシステムを作れない。
※大企業は大抵IT系のグループ会社(子会社)を持っています

じゃあ社内ルールそのものを変えるか!?
いやいや一つ変えれば全体の作業フローに矛盾が出る…。
そうなればルールそのものを全入れ替えしなければいけない。

【2020/11/6 大企業の豆知識】
大抵の大企業ではベテラン勢の反発による影響が強いため、業務フローの改善は「人(考え方や組織)をシステムにあわせる」ことはせず「システムを人(考え方や組織)にあわせる」ことをしたがります。
つまり抜本的な改革は皆無、いつまでたっても内容が変わらない小手先だけの業務のやり方がつづきます。

もはや成すすべなし、するととんでもない発想が出てきます。

業務効率化したら業務を止めることになる…。
業務を止めたらお客様の依頼納期に間に合わない!
そうなったら組合と会社は共倒れだ!

という考えがでてきます。
労働組合も本気で会社に歯止めをかけられないのです。
もはや労働組合はあってないようなもの。

びっくりしますよね。
現状の疲弊した状況の改善手段は効率化しかない。
しかし、効率化しようとすると業務が止まる。
だから、効率化しない。

私から言えば他責にしていること以外なにものでもないと思っていますが。

考えられる真因により従業員はどうなったか

矛盾だらけの状況による従業員の無気力。
簡単に人の限界を超える業務量による身体的な疲労。

こんな制約の中では従業員がどうなるか。

従業員達は考える暇もないくらい、目先の業務に集中せざるをえないです。
最後は完全に疲れ切ってしまいます。
彼らの目はいつも死んでます。

ストレスが半端ないです。
一気に精神面にキます。

従業員は常にピリピリしています。
攻撃的な性格になります。

職場の雰囲気が悪くなり、最後は人間関係が修復不能なくらい悪化します。

日常のシーンでは表向き普通に会話していても、陰でお互いが陰湿に攻撃しあったりします。

皆、心理学的に言えば退行してしまっています。
幼稚な心に逆戻り状態です。
私の感じ方では特にバブル世代の連中にその傾向は強いです。

自由な発想は押しつぶされ、人の性格が攻撃的に変わるほどの業務に忙殺される。
もはやアイディア出そうとかそんな世界じゃなくなっています。

少なくとも、私の勤めていたところはそうでした。

数えきれないくらいも陰湿な場面を経験し、何度も気分を悪くしました。

まとめ

コンテンツを生み出す従業員は、以下2点の状況におかれているため独創的なコンテンツを生み出すことが非常に困難な状態となっています。

  • 無気力(考えることを止める状態)になってしまっている
  • 恐ろしく疲弊しきった業務環境におかれている

上記2点により、昨今の製造系大企業はもはや考える力を失った集団といえます。

そのためどれだけ人やコストを集めても、そもそも独創的なコンテンツを作り上ることに困難を極めます。

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コメント スパム対応をしたつもり、コメントは残す方向で頑張ってます

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