新聞はオワコンとよく耳にするけれど
インターネットの普及によりメディアやSNSが発達し、情報の収集方法は多岐にわたったと感じます。私は昭和の生まれですので、当時の子供時代の情報の取得手段は新聞だけでした。今ではスマホから色んな情報を簡単に取得できるようになり、新聞だけでなく、色々な分野の情報を簡単に早く取得できるようになるご時世になりました。
ここでよく耳にするのが「新聞はオワコン」ということです。そういった意見を見てみると「新聞よりも早くニュースを確認できる」「無料である」と言った具合です。
確かに速報性のあるニュースは新聞よりもインターネットの方が早くて正確です。そこに関していえば、新聞は号外をしない限り、情報は翌日の朝刊とともに遅れでやってくることが常です。しかも新聞は有料です。オワコンと言いたくなる気持ちも分かります。私も否定はしません、むしろ”速報性における新聞”という意味においては賛成です。
ただ、それだけで新聞はオワコンかといえば、そうじゃない気がしてなりません。言い換えれば、「新聞はオワコン」と言っている人は新聞に記載されている大抵の内容に興味がない部類の人たちなんじゃないか、ということです。
新聞って色々いいことあるよ
私は新聞が4つの役割を持っていると考えます。これはネットの記事では到底かなわない事です。
- 分野をまたいだ横断的かつ一元的に読み取れる情報
一度、私のこの記事に目を通して頂いたのでしたら、ダマされたと思って、”どの分野の情報があるか”を意識しながら、新聞に目を通してみることをおススメします。
情報の整い具合がネットの比じゃないことを感じるはずです。
ネットはどうしてもページをころころと変えなければいけません。
また、時間にして数秒ですが”一度にまとまって目に入る情報”と”個別に分けられた情報”では、感覚としてまったく異なります。
また、紙面の制約だと思いますが、情報が起結承(起承転結)で端的にまとまっています。
さらに、特に私がオッと感じるのは、適宜、参考文献が明確に記載されていることです。 - 身近な”人”を感じとる事ができる
ローカルニュースが良い例かと思います。ネットは同じような地元系のニュースサイト(号外.NET様)などありますが、色々な制約があることが伺えます。
そんな中で、地元の個人に、とくに学生といった方々にフォーカスした特集を出せるのは新聞ならではです。ただの情報の媒体ではないと考えます。 - 目にやさしい、チカチカしない
言葉の通りなのですが、アラフォーにもなってくると、画面が辛いのです。
10.1インチのタブレットで大画面で見れるからいいじゃん!とかじゃなくなってきます。
最近はiPadやkindle系の目にやさしい専用の端末もよく目にするようになったのですが、光を発しない紙にはかないません - 操作性が抜群
「目にやさしい、チカチカしない」との相乗効果だと考えます。
パラパラとめくるだけでよいのは助かります
あと、端末系と比べて手と型を大きく動かすので、意外と肩がこらないんですよねー。
これもアラフォーになるまで気がつかんかった。
新聞とネットの役割が明確になっただけ
新聞についてもう一つ思うことがあります。そもそもな話、新聞を読むってどういうことなんでしょう。
私は新聞を読む人が、色々な分野について、ある程度の定常的な興味を持ち続けている状態なんじゃないかと考えています。つまり、新聞を読むには”読める状態になる”前提があるんじゃないかと。”自発的に”興味をもつことが必要なんじゃないかと。
私は思うに、ネットは新聞と比べて嗜好がはっきりとしている人向けの内容であると感じます。私もよく製造業やITの専門メディア、政府・公共団体・大学が公開しているデータベースにはよくアクセスしますので、肌で感じているところではあります(真偽の判別は自己責任)。
いってみればそれだけでも十分な情報量ではあるため、新聞のような多岐の分野にわたり整理整頓された情報は興味が持てない、つまり無駄になると感じてしまうんじゃないかと。
結局、今まで新聞でしか情報が取れなかった時と比べて、より狭く深い情報が欲しい方々はネットに移っただけなんじゃないかと思う次第です。
新聞とネットの役割が分担されただけ、それだと思うのです。
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